チョコレートは昔「お金」で「薬」だった?意外すぎる歴史と日本での呼び方

「疲れた時はチョコレートに限る!」 仕事の合間やリラックスタイムに欠かせない、甘くて美味しいチョコレート。

でも、もしタイムスリップして大昔の人にチョコレートを見せたら、「それはお金だ!」と言われたり、「苦い薬じゃないか」と顔をしかめられたりするかもしれません。

私たちが食べている甘いお菓子としてのチョコレートは、数千年の歴史の中で見れば「ごく最近」の姿。 は、食べるものではなく「飲むもの」であり、さらに言えば王様や貴族しか口にできない「不老長寿の秘薬」でした。

この記事では、チョコレートがいつからあるのか、日本にはどうやって伝わったのかなど、知っていると誰かに話したくなるチョコレートの歴史を分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • チョコレート(カカオ)は大昔、お金(貨幣)として使われていた
  • 「恋の媚薬」「不老長寿」? 薬として飲まれていた驚きの効能
  • 昔の日本での呼び名は「貯古齢糖」!?
  • 最初に「食べるチョコ」を作ったのは誰?
  • バレンタインのチョコ習慣はいつから始まった?

食べる宝石?カカオは昔「お金」として使われていた

今でこそスーパーで数百円で買えますが、紀元前(マヤ文明・アステカ文明)の時代、カカオ豆は「神様の食べ物」とされるほど貴重なものでした。

うさぎ1匹=カカオ10粒

当時のメソアメリカ(現在のメキシコ周辺)では、カカオ豆が貨幣(お金)として流通していました。

  • うさぎ1匹: カカオ豆 10粒
  • 奴隷1人: カカオ豆 100粒
  • 卵1個: カカオ豆 3粒

カカオ豆があれば物が買えたため、偽造(カカオの殻に泥を詰めたものなど)が出回るほど価値があったそうです。まさに「食べる宝石」ですね。


甘くない!昔は「不老長寿の薬」として飲まれていた

「昔のチョコってどんな味?」と聞かれたら、答えは「激苦(げきにが)でスパイシー」です。

砂糖なしの「エナジードリンク」

古代のチョコレートは、カカオ豆をすりつぶして水や湯に溶かし、トウモロコシの粉や唐辛子、スパイスを混ぜて泡立てた「飲み物」でした。砂糖はまだありません。 これを「ショコラトル(苦い水)」と呼び、王様や戦士たちが滋養強壮疲労回復のために飲んでいました。

  • 効能: 戦争に行く前の興奮剤、鎮静剤、解熱剤など。
  • 噂: アステカの皇帝モンテスマは、ハーレムに行く前の「媚薬」として1日50杯も飲んでいたとか。

16世紀にヨーロッパに伝わった時も、最初は「薬」として紹介され、貴族たちの間で「元気になる薬」「万能薬」として広まりました。


「食べるチョコ」を作ったのは誰?革命を起こした3人の偉人

「薬」だった苦い飲み物が、どうやって今の「甘いお菓子」になったのでしょうか? そこには3つの大きな発明がありました。

① バンホーテン(オランダ):ココアの発明

1828年、オランダのバンホーテンが、カカオ豆から余分な油(ココアバター)を絞り出し、お湯に溶けやすい「ココアパウダー」を作ることに成功。これで飲みやすさが劇的に向上しました。

② ジョセフ・フライ(イギリス):食べるチョコの誕生

1847年、イギリスのジョセフ・フライが、ココアパウダーに砂糖とココアバターを混ぜて型に流し込み、世界で初めて「固形の食べるチョコレート」を発明しました。 これが今の板チョコの原型です。

③ ダニエル・ピーター(スイス):ミルクチョコの誕生

1875年、スイスのダニエル・ピーターが、ネスレの協力で「練乳(コンデンスミルク)」をチョコに加えることに成功。 これで苦いチョコが、まろやかで甘い「ミルクチョコレート」に進化し、世界中の子供たちに愛されるようになりました。


日本での歴史は?昔の呼び名は「貯古齢糖」

チョコレートは昔「お金」で「薬」だった?意外すぎる歴史と日本での呼び方
©Gemini

日本にチョコレートが伝わったのは江戸時代。長崎の遊女がオランダ人からもらったという記録が残っています。

漢字で書くと強そう?

明治時代に発売された当初、チョコレートには様々な漢字が当てられていました。

  • 貯古齢糖(ちょこれいと)
  • 千代古齢糖
  • 猪口令糖

当時は「牛の血が入っている」というデマが流れたり、高級すぎて売れなかったりしたそうですが、大正時代に森永製菓や明治製菓がカカオ豆からの生産を開始し、一気に庶民の味として広まりました。


【Q&A】チョコの歴史に関するよくある質問

記事の最後に、ちょっとしたトリビアをQ&A形式で紹介します。

Q1. 日本で最初にチョコを食べた有名人は?

A. 記録に残っているのは「岩倉具視」たちです。 明治6年、欧米視察に行った岩倉使節団がフランスのチョコ工場を見学し、試食した記録があります。「銀紙に包まれた極上の菓子」と感動したそうです。

Q2. バレンタインにチョコを贈るのはいつから?

A. 昭和30年代(1950年代後半)頃からです。 製菓会社が「バレンタインにはチョコを贈ろう」という広告を出したのがきっかけで、徐々に定着しました。実は「女性から男性へチョコを贈る」というのは日本独自の文化で、海外では男性から女性へ花束などを贈るのが一般的です。

Q3. ホワイトチョコはいつできたの?

A. 意外と最近、昭和初期(1930年代)です。 ネスレ(スイス)が、余ったココアバターを活用するために子供向けの白いチョコを作ったのが始まりと言われています。

まとめ:一粒のチョコには数千年のロマンが詰まっている

「チョコレート 昔」の検索結果から見えてきたのは、意外な歴史でした。

  • 大昔: お金として使われ、王様が飲む「苦い薬」だった。
  • 19世紀: ヨーロッパの発明家たちのおかげで「甘いお菓子」になった。
  • 日本: 明治時代に「貯古齢糖」として広まり、今や国民食に。

仕事で疲れてチョコレートを一口食べる時、「昔の人はこれを薬だと思って飲んでたんだな」と思い出してみてください。その甘さが、今まで以上に体に染み渡るかもしれません。

今度チョコレートを買う時は、ぜひ「バンホーテン(ココアの生みの親)」「ネスレ(ミルクチョコの生みの親)」「明治(日本のパイオニア)」など、メーカーの歴史にも注目してみてください。パッケージの裏にある創業年を見るだけでも、歴史の重みを感じられて、いつものおやつタイムが少し知的で楽しい時間になりますよ。

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